国: 日本
言語: 日本語
ソース: すりの適正使用協議会 RAD-AR Council, Japan
フルダラビンリン酸エステル
サノフィ株式会社
Fludarabine phosphate
注射剤
注射剤
抗がん剤のなかの代謝拮抗剤と呼ばれるグループに属する薬で、DNAやRNAの合成、DNAの修復を阻害することにより、がん化したリンパ球の増殖を抑えます。
通常、貧血または血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血病、再発または難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫・マントル細胞リンパ腫・急性骨髄性白血病の治療、同種造血幹細胞移植の前治療、腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置に用いられます。
英語の製品名 ; シート記載:
くすりのしおり 注射剤 2022 年 08 月作成 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大 限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 製品名 : フルダラ静注用 50MG 主成分 : フルダラビンリン酸エステル (Fludarabine phosphate) 剤形 : 注射剤 シート記載など : この薬の作用と効果について 抗がん剤のなかの代謝拮抗剤と呼ばれるグループに属する薬で、 DNA や RNA の合成、 DNA の修復を阻 害することにより、がん化したリンパ球の増殖を抑えます。 通常、貧血または血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血病、再発または難治性の低悪性度 B 細胞性非ホジ キンリンパ腫・マントル細胞リンパ腫・急性骨髄性白血病の治療、同種造血幹細胞移植の前治療、腫瘍特 異的 T 細胞輸注療法の前処置に用いられます。 次のような方は注意が必要な場合があります。必ず担当の医師や薬剤師に伝えてください。 ・以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症にかかってい る、 B 型肝炎ウイルスキャリア、または過去に B 型肝炎ウイルスに感染したことがある( HBs 抗原が陰 性で、 HBc 抗体、または HBs 抗体が陽性の人)、腎臓の機能が低下している、肝臓に障害がある。 ・妊娠、妊娠している可能性がある女性または授乳中。 ・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中 の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方) ・あなたの用法・用量は (( 完全なドキュメントを読む
1 1.警告 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造 血器悪性腫瘍の治療に十分な知識・経験を持つ医師のもと で、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与 すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に 本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投 与すること。 同種造血幹細胞移植の前治療として本剤を使用する場合に は、同種造血幹細胞移植に十分な知識・経験を持つ医師の もとで、適切と判断される症例についてのみ投与すること。 1.2 骨髄抑制により感染症又は出血傾向等の重篤な副作用が 増悪又は発現することがあるので、頻回に臨床検査(血液 検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を 十分に観察すること。[8.1、9.1.1、11.1.1、11.1.5 参照] 1.3 遷延性のリンパ球減少により、重症の免疫不全が増悪又 は発現する可能性があるので、頻回に臨床検査(血液検査等) を行うなど、免疫不全の徴候について綿密な検査を行うこ と。[8.2 参照] 1.4 致命的な自己免疫性溶血性貧血が報告されているので、 自己免疫性溶血性貧血の既往歴の有無、クームス試験の結 果に拘わらず、溶血性貧血の徴候について綿密な検査を行 うこと。[11.1.6 参照] 1.5 放射線非照射血の輸血により移植片対宿主病(GVHD: graft versus host disease)があらわれることがあるので、 本剤による治療中又は治療後の患者で輸血を必要とする場 合は、照射処理された血液を輸血すること。[11.1.6 参照] 1.6 ペントスタチンとの併用により致命的な肺毒性が報告さ れているので併用しないこと。[2.3、10.1 参照] 2.禁忌 (次の患者には投与し 完全なドキュメントを読む