製品の特徴
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1. 警告
1.1
本剤による治療は危険性を伴うため、原則として、投
与期間中は患者を入院環境で医師の管理下に置くこと。
また、緊急医療体制の整備された医療機関において白血
病(特に急性前骨髄球性白血病(APL))の治療に十分
な知識と経験を持つ医師のもとで治療を行うこと。
1.2
本剤はQT延長、完全房室ブロック等の不整脈を起こ
すことがある。QT延長は致命的となりうるtorsade de
pointes(TdP)タイプの心室性不整脈を引き起こすこ
とがあるので失神や頻脈等の不整脈が認められた場合に
は、休薬し、症状によっては投与中止も考慮に入れるこ
と。投与開始前には12誘導心電図を実施し、血清電解質
(カリウム、カルシウム、マグネシウム)及びクレアチ
ニンについて検査すること。電解質異常が認められてい
る場合には是正し、QT延長を来す併用薬剤の投与を避
けること。本剤投与中は12誘導心電図を最低週2回実施
し、更に心電図モニター等による監視も考慮すること。
[8.2、11.1.1参照]
1.3 本剤はAPL分化症候群(APL differentiation
syndrome)と呼ばれるレチノイン酸症候群と類似した
副作用が発現し、致死的な転帰をたどることがあるの
で、十分な経過観察を行うこと。このような症状があら
われた場合には休薬し、副腎皮質ホルモン剤のパルス療
法等の適切な処置を行うこと。[11.1.2参照]
1.4
本剤使用にあたっては、「2.禁忌」、「8.重要な基本的
注意」及び「9.特定の背景を有する患者に関する注意」
に十分留意し、慎重に患者を選択すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.1 ヒ素に対して過敏症の既往歴のある患者
2.2
妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]
3. 組成・性状
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