国: 日本
言語: 日本語
ソース: すりの適正使用協議会 RAD-AR Council, Japan
イリノテカン塩酸塩水和物
日本化薬株式会社
Irinotecan hydrochloride hydrate
注射剤
注射剤
がん細胞のDNAの合成を阻害して、がん細胞の増殖を抑えます。
通常、手術不能または再発した胃がん、手術不能または再発した結腸・直腸がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、手術不能または再発した乳がん、子宮頸がん、卵巣がん、有棘細胞がん、悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵がんの治療に用いられます。
英語の製品名 Irinotecan for I.V. Infusion 100mg"NK"; シート記載:
くすりのしおり 注射剤 2024 年 02 月改訂 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大 限に引き出すことが大切です。そのために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。 製品名:イリノテカン塩酸塩点滴静注液 100MG「NK」 主成分: イリノテカン塩酸塩水和物 (Irinotecan hydrochloride hydrate) 剤形: 注射剤 シート記載など: この薬の作用と効果について がん細胞の DNA の合成を阻害して、がん細胞の増殖を抑えます。 通常、手術不能または再発した胃がん、手術不能または再発した結腸・直腸がん、小細胞肺がん、非小細 胞肺がん、手術不能または再発した乳がん、子宮頸がん、卵巣がん、有棘細胞がん、悪性リンパ腫(非ホ ジキンリンパ腫)、小児悪性固形腫瘍、治癒切除不能な膵がんの治療に用いられます。 次のような方は注意が必要な場合があります。必ず担当の医師や薬剤師に伝えてください。 ・以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄機能抑制、感染症、 下痢(水様便)、腸管麻痺、腸閉塞、間質性肺炎または肺線維症、多量の腹水・胸水、黄疸、糖尿病、 全身衰弱、遺伝性果糖不耐症、グルクロン酸抱合異常、 UGT1A1 遺伝子多型、腎機能障害、肝機能障害 がある。 ・妊娠または授乳中 ・他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中 の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。 用法・用量(この薬の使い方) ・あなたの用法・用量は(( : 医療担当者記入 )) ・手術 完全なドキュメントを読む
1. 警告 1.1 本剤使用にあたっては、患者又はその家族に有効性及び 危険性を十分説明し、同意を得てから投与を開始すること。 1.2 本剤の臨床試験において、骨髄機能抑制あるいは下痢 に起因したと考えられる死亡例が認められている。本剤 の投与は、緊急時に十分に措置できる医療施設及びがん 化学療法に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤の投与 が適切と判断される症例についてのみ投与し、下記の患 者には投与しないなど適応患者の選択を慎重に行うこと。 [2.1-2.9、10.1参照] ・骨髄機能抑制のある患者 ・感染症を合併している患者 ・下痢(水様便)のある患者 ・腸管麻痺、腸閉塞のある患者 ・間質性肺炎又は肺線維症の患者 ・多量の腹水、胸水のある患者 ・黄疸のある患者 ・アタザナビル硫酸塩を投与中の患者 ・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 1.3 本剤を含む小児悪性固形腫瘍に対するがん化学療法は、 小児のがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のも とで実施すること。 1.4 投与に際しては、骨髄機能抑制、高度な下痢等の重篤 な副作用が起こることがあり、ときに致命的な経過をた どることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機 能検査、腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分 に観察すること。[8.3、11.1.1、11.1.2参照] 1.5 骨髄機能抑制による致命的な副作用の発現を回避する ために、特に以下の事項に十分注意すること。 1.5.1 投与予定日(投与前24時間以内)に末梢血液検査を 必ず実施し、結果を確認してから、本剤投与の適否を慎 重に判断すること。 1.5.2 投与予定日の白血球数が3,000/MM 3 未満又は血小板 数が10万/MM 3 未満(膵癌FOLFIRINOX法においては 完全なドキュメントを読む